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精神科医が教える!良い睡眠をとる方法1

[2018.04.20]
よい睡眠をとるためにはどうしたらいいの?
今回は現役精神科医の私が「睡眠」について解説したいと思います。

睡眠の重要性

人は睡眠が不足するとイライラしたり、眠くなったり、元気がなくなったりします。そうすると生活の質が低下します。睡眠は単に活動を休止しているのではなく、体が、脳が必要と判断して行われている適応行動であり、よりよく、健康的に生活するためにはまず、しっかり睡眠をとることが必要なのです。 これが心身の不調や、社会生活の不安やストレスなどにより適応行動をうまく行えないことで不眠へとつながっていくのです。

睡眠の調節

一般的に、睡眠の調節には2つの基本法則があります。その1つが生体リズムと呼ばれるもので、もう1つは先行する断眠時間、すなわち寝る前に何時間寝ずに過ごしたかです。 1つめの生体リズムはわかりにくい方もおられるでしょう。体内時計と言った方がわかりやすいかもしれません。様々な生物に体内時計は備わっていますが人間は環境が変化せず、一定であれば約25時間の周期を示すことが知られています。しかし、1日は24時間であるため、人はその外界の24時間という周期に同調するように適応しているのです。
つまり、この1時間のずれを調整出来なければ徐々に昼夜のリズムが狂い、不眠へとつながることが予想されます。 このずれを調整している要素とは、運動や食事、社会的な接触や2500ルクス以上の光です。
2500ルクス以上。。。わからないですね。私もあまりピンと来ません。日光を浴びる。これが一番手っ取り早く、有効と言えます。 寝るときにカーテンを閉めて寝ていませんか?寝るときにはカーテンを開けておき、朝に日光を浴びる事が不眠改善の第一歩と言えます。
その他の運動や食事、社会的接触も重要な要素であり、また書こうと思います。

年齢と睡眠の関係

「歳のせいか寝れない」よく聞くセリフですね。また、赤ちゃんはずっと眠り、年を重ねると早起きになるというのが一般的に知られているところでしょうか。 睡眠の質や量は年齢に大きく関わっていて、赤ちゃん(新生児くらい)までは1日に何回もほとんどの時間を寝て過ごし、リズムが確立されていません。しかしその後24時間周期に適応し5~10歳には睡眠周期はある程度完成します。その後学校い通うようになると社会的要因によって昼寝をしなくなり、徐々に夜遅くまで起きている人が増えたりと個人差も大きくなります。中高年になると睡眠の質が低下します。やはり睡眠を統率する脳を始め、加齢とともに機能が低下することで先ほどお話ししたリズムの調節もうまくできなくなり、その分日中に強い眠気が多く見られます。
老化はある程度避けられないことですが、より1日のリズムを意識した生活や社会的な接触をしっかりはかることが必要となってきます。 ここまで睡眠について少し書いてみましたがまだまだ知っておいてもいいかなという事はたくさんあります。ただ、長くなりそうですのでまた『よりよい睡眠をとるために2』で書くことにしますね(^◇^)
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