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不安、抑うつと運動の効果

2018/08/02 BLOG

非常に暑い季節になりました。
みなさんは体調など崩されてませんか?

今回は不安、うつと「運動」との関連について考えてみたいと思います。

運動不足が糖尿病や脂質異常症などからひいては心・血管系疾患のリスクを高めることはよく知られています。
では、うつや不安に対しての効果は?

運動の重要性(健康な人への効果)

アメリカのある研究では週3回以上の運動習慣がある人はうつ病の危険率が0.75倍と有意に下がり、パニック発作や社交不安、広場恐怖(電車やバスなど特定の場所での不安)などの不安障害の危険率も有意に低下していたことが指摘されました。

運動にはうつ病やパニック障害、社交不安障害などの不安障害を予防する効果があるようです。

うつ病・不安障害の方への運動の効果

うつ病については軽症から中等症の方にはさまざまな報告がありますが運動をしない場合と比べるとうつ症状の効果の軽減には効果があるようですが、心理療法や薬物療法と比べると運動の抗うつ効果は乏しいようです。
尚、日本うつ病学会治療ガイドラインにおいては軽症うつ病の章に「運動療法」についての記載がありますがまだ確立された治療法とは言えないと記載されています。

次に運動の抗不安効果ですが薬物療法と有意差なく効果的であるというメタ解析がある一方で不安障害の有酸素運動の抗不安効果を否定するメタ解析もあり結果は一致していません。

まだ、運動が脳に与える影響は研究段階であり、現在症状がある方への運動療法は効果は不透明でこれからの研究が待たれるところです。
少なくとも、健康なうちに運動をしておくことは今後症状を出さないことに有効であることがわかっています。

私も予防目的というわけではないですが週1~2回は必ず体を動かすようにしています。

開院後は思ったよりあまり時間が作れず、更新が滞りがちですが、また書こうと思います。

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